山田さんの謎(1)

山田太郎アドベントカレンダー2023
氷川霧霞

山田太郎という議員は、かなり変わった議員ではないでしょうか。謎が多い。
まず、最初に思ったのが、「なぜこの議員、表現の自由についてこんなに一所懸命になってくれるんだろう?」という疑問です。

別に、そこまで漫画やゲームが好きというわけでもなさそうですし(ドラマは結構観てるみたいですが)、経歴的には経営や製造業が得意分野のはず。生い立ちからは児童養護や障害者政策に関心がありそうに思えます。
聞いた話によると娘さんがそっち方面が好きで関心を持った、とのこと。また、大学教員として漫画やアニメに熱意を持って趣味とする学生を見て、規制に疑問を持ったと著書には書かれています。しかし、それだけであそこまで頑張るものだろうか? というのが山田さんを知った最初の頃の疑問でした。

というのも表現の自由なんて、今でこそ山田さんが掘り起こして大票田として認知されるようになりましたが、10年くらい前はコミケで街宣すれば無視されたり「媚びるな」「ポーズだけ」と罵られるし、選挙では票にならない、関わる議員は落選するというジンクスまでまことしやかに囁かれる損な政策と言われていました。なので、票目当てというにはちょっとコスパ悪い選択です。
並大抵の覚悟では関われなかったと思いますし、味方したはずの人たちの反応を見て「だめだ、こいつら」と見放されてもおかしくなかったと思います。

最近になって分かったのは、これが山田太郎という議員なんだな、ということです。
関わるきっかけは何であろうと、真剣に、全力で、粘り強く取り組む議員だったのです。

今年になってにわかに脚光を浴びることになった花粉症政策も、元々は山田さんの特別関心のある分野ではなかったはず。本人が花粉症で苦しんでるわけではないようだし。
たまたま初当選のときに空いている委員会が農水委員会しかなくそこに入り、花粉症政策に関わることになったというだけです。それから10年近く、粘り強く調査し、政策としてまとめて準備をしていたのが取り上げられ、日の目を見たということなのです。

山田さんは全国会議員の中でもトップクラスの実力を持った議員だと思いますが、それでも全ての政策ですぐに結果が出るわけではありません。その場合でも、山田さんは粘り強く政策実現を進めていますので、是非応援して待ってあげてください。

僕は、関わったものに全力で粘り強く取り組む山田太郎議員が、たまたま表現の自由に関心を持ってくれたという、とてつもない幸運にとてもとても感謝をしています。ありがとうございます。

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