第536回(2023年05月17日)

〈最新情報〉#AI をめぐる問題、日本はどうなる!?〜生成系AIと著作権、政府のAI戦略会議、各国の論調〜(2023/05/17)

タイムテーブル

[開始] 開始 (0:02:15)

開始

[特集] 本日のアジェンダ (0:03:15)

令和5年改正著作権法改正、AIに関する主な動き、AIをめぐる国内事業者の対応、AIをめぐる各国の論調、AIと著作権その他諸権利

[トピックス] 東大でAIによる模擬裁判に参加してきました (0:06:01)

AI模擬裁判を東大でしてきました。判事がAIで判決をくだす模擬裁判。シナリオ仕立てのシンプルな裁判。オーディエンス(人間)の判断とAIの判断。殺人教唆になぜ問えないのかなど、ちゃんと判決をAIは出していた。すごい。判決の責任をだれがとるかなどもあるのでまだ実用はできないが、よくできてきた。
小山さんの感想:ロジカルに考えたら無罪にはなる。
提供された情報だけで判断していてすごかった。

[特集] 令和5年改正著作権法改正 (0:10:00)

AI戦略チーム(関係省庁連携):ChatGPT、生成系AIの活用、etc…
G7デジタル・技術大臣会合 閣僚宣言(AI部分)の概要・・特に何も決まっていないがまずは生成系AIが話題になった。これからの話。イノベーション推進と権利尊重。日米は規制によらない方向でも検討しているがEUは異なる。
デジタル社会推進会議幹事会:ChatGPT等は勝手に使わないように。人により使いたい・使いたくないがあるのでデジ庁で方針出した。
AI戦略会議
国立国会図書館の資料が紙で印刷して出てくる

[特集] AIに関する主な動き (0:15:35)

海賊版に関しては絶対許さない。
流通させられるものに関しては流通させる。

文化に関して寄与しない海賊版は許さない。
AIに関しても一つの方法論

AI戦略会議を立ち上げ

AI戦略チーム 政府が立ち上げた。

G7デジタル・技術大臣会合
安全性、信頼性を担保しましょう。
日本は年末までに各国の方針をまとめていく

デジタル社会推進会議
政府内生成AI利用の申し合わせ
生成AI利用に当たってはAI戦略チームに報告することとする。

内閣府:AI戦略会議
わりと推進派が多い

AIを巡る主な論点
日本のAI利用は遅れていないか?
懸念リスク
プライバシー
機密流出
誤情報
知的財産権
透明性
責任
諸外国のルールへの対応

日本語環境の学習セットが用意されていないのではないか
日本製AIはパラメータの規模が小さいのではないか?

日本は懸念事項に対する議論が雑
体系的にやらないと

各省庁:うちじゃないです

[特集] AIをめぐる国内事業者の対応 (0:33:44)

pixiv
問題① 特定のクリエーターが不利益を被ること
問題② プログラムなので、クリエイターの作品が不当に収集されること
問題③ AI生成作品を観たくないユーザーにも、AI生成作品が多く表示されること

ファンティア
AI生成による作品の取り扱いを一時停止

DLsite
一時的に「AI生成作品」の販売を停止
AI一部利用については販売を継続

AIはダメだけと二次創作はいいのか?

[特集] AIをめぐる各国の論調 (0:43:09)

アメリカ
デファクトスタンダード
権利侵害については判例を積み重ね
カナダ
プライバシー、懸念点を調査中
イギリス
競争確保、消費者保護の調査を開始、AI開発を推進
イタリア
個人情報保護の観点から一時期ChatGPTを禁止→解除
フランス
それぞれの申し立てで調査
EU
デジタルマーケティングアクト
中国
何やろうとしているかわからないのでおいといて
我々と価値観をともにしていないので参考にならない
韓国
個人情報保護には議論をするがアクセルを踏む
インド
デジタル大国

EUのAI規則案が委員会を通過
AIで生成されたことを表示義務化
世界に大きな影響を与えるのではないか
生体認証システム、感情認識システムを禁止
EUに飛んで聞いてきたい

アメリカ
フェアユース
アメリカに行って考え方をまとめつつ、政府に提言

EUのメイドウィズAIを義務づけるのもどこまでできるのか?

著作権:AI学習に伴う著作物の利用に関する諸外国の対応
どこまで使うと著作権があるのか
日本はG7議長国として1年でまとめ上げられるのか?

[特集] AIと著作権その他諸権利 (0:57:48)

AIの開発
AIの利用

開発に著作権のあるデータを使っていいのか?
利用時に他と似たものを使っていいのか?

たまたま似た場合、依拠性をどうするのか?
何を見て銅に瀬高立証が難しい

著作権法第30条の4
1.AIの開発と著作権
2.AIの利用と著作権
3.AI生成物と著作権

著作権は自然権に近い、引用、私的利用に関して若干寛容、親告罪
依拠性があるのかないのか、意見が分かれている

司法に委ねるとどんな問題があるのか
時間がかかる、最高裁まで行くのに相当の時間がかかる
裁判官が判断する、十分な資料、情報がない。
法廷に持ち込まれた範疇でのみ判断する

著作権以外のアプローチ
1.著作権問題が生じないAIの開発
2.クリエーターへのインセンティブ
3.AI生成物へのウォーターマーク(透かし)の付与とイメージデータの埋め込み

参考:Adobe Firefly であれば著作権侵害が発生しない

どのように整理すべきか
1.著作者人格権
2.著作隣接権
3.プライバシー権
4.肖像権
5.パブリシティ権
6.個人情報
7.営業秘密

めぐめぐ風で書いたAIがめっちゃ美人だった場合
めぐめぐ風作風の問題か

著作権法は難しい

[特集] まとめ (1:38:16)

皆さんの意見を寄せてほしい

Quickにやらなければならないがアバウトにはやらない
国際協調ができるかどうか

熾烈な国家戦略になってきている
アクセルを踏みがちだが慎重に見ている

寛容な著作権を持っていたが故に、文化が豊かになってきた
著作権強化で弊害が出てくる

批判もされる

一般の人にもわかりやすいようにやっていきたい