第531回(2023年04月05日)

〈裏側公開〉国会質疑、総理から何を勝ち取ったのか!?

タイムテーブル

[開始]   (0:02:27)

質疑によって総理から何を勝ち取ったのか?

[特集] 国会質疑 (0:03:24)

質疑は全部で6個。表現の自由と新サイバー犯罪条約について、AIの光と影に対応した政策について、デジタルアーカイブ政策について、こども家庭庁発足にあたって、「異次元の少子化対策」について、花粉症について。
花粉症については地上波でも話題にあった。他にも障がい児支援の所得制限撤廃について、少子化を前提とした経済対策について、も質問は用意してたが時間が足りなかった。
めぐめぐさんも見たけどさんちゃんねると同じ内容だったのでわかりやすかった。
さんちゃんねるとちがうのは時間内にやらないといけないので、資料にタイムテーブルを書いておいてそれを観ながら質疑をしていった。

[特集] 表現の自由と新サイバー犯罪条約 (0:06:09)

表現の自由と新サイバー犯罪条約についての質疑
林外務大臣から引き出した答弁:「表現の自由等の人権また基本的自由の確保は不可欠、漫画アニメ等の表現活動これが不当に制限されることがあってはならない」
時間がなくなると思ったので、この問題を総理が認識している、マンガアニメを守っていくということを言明してもらうことを目的としていたのでさっぱりとした質問をした。外務大臣に確認してから総理に確認した意図を山田さんから説明。
総理からも「表現の自由を不当に制限されることがないよう条約交渉を進めていきたい」と言明。TPPとの違いを説明。TPPは秘密交渉、条約は交渉過程がある程度オープン。本当は外国交渉については国内で明言したがらないが、総理・外務大臣に明言してもらうようにした。これにより我々が危惧していたことがそのまま進むことはなくなった。サイバー犯罪条約は外務省とひざを突き合わせながら進めてきたので外務省も重要度を認識していると思う。

[特集] AIに関する諸問題 (0:13:12)

AIに関する諸問題:岸田総理の答弁 長めに時間をとった。AIの問題点をどんだけ簡単に重要点を押さえながら説明するのが大変だった。生成系AI(画像、音楽)が著作権侵害をしているのではないかということを総理が把握しているかが重要。誰が進めていくのかを明らかにする目的もあったので、まずはこの課題を把握しているかを聞いた。総理が把握していることを明言することで総理の責任で進めることになる。
政府参考人(内閣府・科学技術イノベーション推進事務局統括官)に質問。
→知財とか著作権法上の課題について何か方針が示されてきたのかどうか、を質問。
回答のフォーカスをしぼるために端的な質問にした。※答弁ライン
岸田総理の答弁:~AIに関する動向の把握に努めるとともに、ご提案も踏まえてAI政策に関する組織体制の強化に向けて取り組んでまいりたいと考えています。
全部の体制を強化して進めていくことを明言してもらったことになる。
質疑で出した資料を紹介。A3サイズのコンパクト仕様。ボードは買ったけど紙は印刷して貼った。コスト安いし納期も短い。NHKのいいカメラだと映るサイズ。
これを使って議員の皆さんにも説明した。(小山さん作)大手新聞からも勉強させてくれと声かけられた。小山さんに著作権あり。
著作権法30条の4についておさらい。わかりにくいので混乱はあると思う。作成段階と今だとだいぶ状況が違う。ただ、今後AI政策を進めるうえで、裁判所の判決でるまでは進められないというのは問題なので、山田さん参加の委員会でも議論している。広島サミット時にも必ずこの話がでると思うので、日本の立場を示すためにも検討しておかないといけない。(フェイクニュース、AI) 技術を殺してはいけない、データの話とプログラムとデータセット、生成のどれが悪いとかいう雑な議論はしてはいけない。
新聞社はAIに対して考えるシンポジウムを開いたりしているらしい。データセットとして新聞は安いが古いニュースもすぐ出るようだと新聞社はだいぶ困ると思う。by小山さん
ネット上に公開されていても著作権はある。

[特集] デジタルアーカイブ政策について (0:29:51)

デジタルアーカイブ振興法の制定:岸田総理の答弁
AIを成長させるためのデータセットは考えておかないといけない。AIを育てるデータが日本だけ少ない、なんてことになりかねない。紙面でしか保存されていない書籍もある。デジタルアーカイブ振興法のような基本法、司令塔機能も必要と質疑。総理からも枠組みや予算を含め関係省庁が連携して検討していく、と明言。
デジタルアーカイブを作るためにはお金がいるので「予算」という言葉がついたのは大きい。日本はデジタル化が遅れている。デジタルアーカイブを進めていけばメディア芸術センターにもつながる。マンガアニメだけでなく国をあげて取り組むようにしていけば進む。首里城が再建できたのも色んな人が写真を撮っていたから。

[特集] こども家庭庁発足にあたって (0:35:32)

こども家庭庁発足までの経緯:2016年1月~2023年4月1日まで。
菅さん主導ですすんでいたこども庁だったが、菅さんが退陣。その後自民党総裁候補者による「こども政策公開討論会」を実施してこども庁への意見を候補者に答えてもらったりした。だいぶ難産でこども庁はできた。
質疑:こどもの命を守るとの宣言を!:異次元の少子化対策とあったが本来の「こどもの命を守る」ということも大事なのではと伝えたかった。こども庁発足してからの初質疑だったがこども庁のことで質問してたのは山田さんだけだった。もっとあるかと思っていた。

[特集] 「異次元の少子化対策」について (0:40:08)

異次元の少子化対策について:パネル資料「地域内の学齢期のこども支援」に焦点を当てた見取り図例。(質疑でも使用)
子ども家庭支援センターが努力義務だったので必ず作るようにした方がいい。地方によりお金がないところもある。担当者は色々いるがみんなバラバラで情報が共有できていない。まずは地域で共有して、他の県にいっても情報が共有できるようにDXを使う。
こども家庭センターの強化:小倉大臣の答弁 大臣と総理に認識してほしかった。

[特集] 花粉症対策について (0:43:10)

山田太郎の花粉症対策のための取り組み:2013年5月9日~2023年4月3日 まで。
山田さんの最初の国会質疑も花粉症だった。山田事務所の花粉対策動画の紹介。
パネル資料:花粉症対策全体像(グランドデザイン) これを使った意味はⅠ~Ⅳまで省庁がばらばら責任所在もわからない、会議も年1回しかやってなかった。(アリバイ会議)
農水省は色々経緯もあって努力はしている。気象庁も飛散のとこは努力している。暴露に対しての対策があまりできていない。発症に対しては対処療法(薬物療法、免疫療法)は進んでいる。Ⅰ~Ⅳまでをパッケージにして国が進めていかないといけないことを明示できたのは大きい。
杉花粉飛散防止剤:林野庁の答弁 シドウイア菌を使用。
農林水産大臣、総理からも答弁。特に総理から「政府においても関係閣僚会議、これを開催し、そして情報共有、そして効果的な対策の組み合わせ、こういったものに取り組んでいます。是非結果を出したいと思います」と明言されたのは大きい。悲願だったのでやっとここまでこれた。小花粉杉(林野庁)や飛散防止剤とかも進んではいたが、こういった答弁が出たのは大きい。
いままでの会議 → 花粉症に関する関係省庁担当者連絡会議(年1回30分)
総理発言を受けての会議 → 関係閣僚会議:内閣の重要課題について検討や調整を行うためにその問題に関係する省庁の大臣をメンバーとして設置される協議機関。
TBS NEWS DIG、テレ朝、FNN、日経新聞、東スポWEB でも紹介された。

[特集] 国会質疑まとめ (0:56:36)

質疑についてのまとめ。AI、こども庁の目的、花粉症対策。質問しただけでなくちゃんと今後もやっていく。
決算委員会でできなかった質問。
障がい児支援の所得制限撤廃について:補装具支給制度が問題になっている、年収830万で切られている。所得制限も890万で切られている。政府もわかっているが、国会でも検討はしている。他でも進めているが決算委員会では時間がなくて質問できなかった。
少子化を前提とした経済対策について:政府は検討してない。人口が減ったとしても豊かな生活を続けられるよう国は努力しないといけない。他でも進めてるのでほったらかしにはしてない。
花粉症は自分もすごいので、大変。気管支炎ももってるのでつらい。byめぐめぐさん
今までの会議には国交省も経産省も入ってないが今後の関係閣僚会議でははいってくると思う。

[トピックス] 決算委員会とは? (1:03:01)

決算委員会とは?内閣が作成した国の収入支出の決算とそれに対する会計検査院の検査報告について審議する委員会。国は予算に対しての効果(決算)をちゃんと評価すべき。結果でてるならその政策はやるべき。
決算委員会での審議(参議院)R2度決算 山田さんも40分時間もらって質疑した。
決算委員会について小山さんより説明。

[特集] 質疑の裏側 (1:07:20)

バッター表というのがある。時間振り分けが決まる。2日前のお昼までに質疑通告をする。与党は丁寧にやるけど野党はざっくりしか書いてこない。その後議員に官僚が質問内容を確認する(問とり)。山田さんは基本ネットで答弁ライン等を打ち合わせ。打ち合わせ通りにならない場合もあるけど、当日事前に決めた答弁ラインが出ているかチェックする。やり取りについてはいきなり質問するということから始まってはいない。実務者とずっとやっているのでそこにフォーカスしてまとめたとこが重要。政府のできることできないことを出してもらう等詰めている。質問の為にテーマを山田事務所で考えることは少ない。ずっとやってる。
質問当日は時間との勝負。自分が話す速度と質問の文字数を比較して適宜判断。花粉症は質問しなかったかもしれなかったけど、国対で他議員からの期待もあったので発言した。次の国対でも他議員から花粉症の件は評価された。質問飛ばすときはちゃんと飛ばすと明言して進めたり、二つの質問を一つで聞くなどした。しかも前が押して3分減った、3分飛ぶと1問飛ぶ。最後の1分残ってれば回答はできるので、二つの質問を一つにまとめて質問した。大きい2項目は抜いたけどそれ以外は質問できた。
裁判も時間厳密なので国会が時間きっちりなのは納得できた。行政府は時間に自由。さんちゃんねるでは時間オーバーしてるけど委員会では時間配分ちゃんとしてます。
決算委員会は割とゆっくり話したつもり。他の委員会だともっと早い。国会では大臣・総理のコミットを取れるかどうかが重要。政務官のころの話を少し。

[お知らせ] 山田太郎フォーラム (1:22:56)

山田太郎フォーラム@札幌
日時:4月16日(日) 15:30~18:00 東札幌駅周辺 参加費無料
他でもやりたいので10人以上集めてもらえば行きます。

[エンディング] エンディング (1:23:31)