第525回(2023年02月22日)

AIとChat GPT 〜政治はどう動く?権利保護か技術革新か?〜

タイムテーブル

[開始] 開始 (0:00:33)

オープニングご挨拶。

[特集] AIとChat GPT 〜政治はどう動く?権利保護か技術革新か?〜 (0:01:24)

ChatGPTとは、ChatGPTの衝撃、実演ChatGPT、ChatGPTの課題、どうするChatGPT
自民党内でも知財の責任者なのでしっかりやっていく。

[特集] ChatGPTとは? (0:03:04)

ChatGPT:米国OpenAI開発のテキスト生成AI 2022年11月30日発表
機能としては生成系、会話系をもつ。扱う対象は言語。ライバルはBard、Sparrow、ERNIE Bot
MSの逆襲ともいわれている。Googleは検索の在り方が一変すると恐れている。GoogleはBardを発表。
ChatGPTをめぐる出来事 2015年:OpenAI設立、2017年:GoogleがTransformerモデル発表、2018年:OpenAIがGTPを発表、2019年:OpenAIがGPT2を発表、2020年:MSがOpenAIに10億ドル投資、OpenAIがGPT3を発表。
2022年11月:OpenAIがChatGPTを発表。12/21GoogleのCode Red報道、2023年1月23日 MSがOpenAIに投資。
ChatGPTはAmazonにとっても危機的な状況。GoogleのCode Red は会社がつぶれるかもしれないということで出された。
ChatGPTはAzure基盤を使うのでAWSを使わなくなってしまう可能性もある。MSはGoogleとAmazonの領域を取る可能性がある。
ChatGPTの機能は、質問の回答、情報の検索、文章の添削、歌詞の作成、コードの生成とあるが、検索についてGoogleが使われなくなるかもしれない。音符は使えない。
コードの生成:条件を指定すれば一定のコードを書いてくれる。言葉でノンプログラミング可能となり、プログラマーがいらなくなるかも?
ビル・ゲイツもChatGPTの特性を色々話している。AIは画像や音声認識は優れていた、文章は苦手だった。しかしChatGPTの登場で読み書きができるようになった。自然言語でプログラムを作れるようになるという事。システムやデジタルが一般の人に解放されることになる。
書類仕事が無くなる、とビル・ゲイツが断言。今はまだこの程度と思われるかもしれないが、半年足らずでここまで進化しているので今後期待できる。

[特集] ChatGPTの衝撃 (0:13:34)

Google「コード・レッド」宣言 AIチャットボットが検索ビジネスにもたらす脅威に対応するためにチームを再編。Googleはかなり危機感が高い。コードレッドは会社倒産の危機。
2ヶ月でユーザ1億人突破。インターネットの発明と同じくらい重要byビル・ゲイツ
肯定的な意見/否定的な意見 あとで実演。最初は変な回答もあるがどんどん修正していく。謝ったりもする。
教育界・学会への影響
ChatGPT技術を活用した新サービス
議事録、顧客対応ボット etc…

[特集] 実演ChatGPT (0:19:02)

実演前に2日前の結果を紹介。題材:山田太郎さんの「表現の自由」の闘い方
教えてChatGPT 実演結果。山田さんジャーナリストだったらしい、現在は作家と回答された。
すらっと嘘が入っている。フェイクニュースにもつながりそう。Google検索だと候補が並んでくる、表示ロジックはGoogleが作ってるかもしれないけど選択はできる。
2023/2/22 の教えChatGPT
ChatGPTの実演。『「表現の自由」の闘い方』について教えて。
2日前と表示されるものは変わっている。ただ山田さんは相変わらずジャーナリスト。
→続けて質問:参議院議員の山田太郎氏について教えて→ジャーナリストと回答出た。
→説明を否定:ジャーナリストはしてるまま、(後続のソースはフェイクばかり)
山田太郎さんの名前はAI的には不得意なワードらしい。松尾さんのAI研究では一番難しい。サンプルが多すぎるらしい。
→山田太郎さんの説明を訂正してみる:肯定された。でも社民党と説明された。2019年はN党から出馬したことに。
今期の一番人気のアニメを教えて:鬼滅の刃 無限列車編、Re.ゼロ (やや古い)
→条件を 2022年の人気だったアニメを教えて とすると:2022年はまだはじまっていないことに。
ChatGPTについて、何ができるか教えて、ChatGPTについてビル・ゲイツは何と言っていますか
文章の作りは自然、日本語でここまでできているのは驚き。課題は多い。

[特集] ChatGPTの課題 (0:30:27)

マルウエアを生成、フィッシング・メールの作成、フェイクニュースの拡散
例)ChatGPTのサイバー攻撃への悪用、対話AIの悪用防止は困難。
著作権法上の問題
AIと著作権の前提を山田さんで整理。人が指示してAIが作成したイラストには著作権は発生する可能性は低い。詳細に人の指示が反映されたAI作成のイラストは人の意図が入っているので著作権が発生する可能性がある。(手間をかけたかがポイント)
権利侵害の場合:作風をまねるだけでは著作権侵害にはならない。学習させて作品に酷似していると著作権に反する可能性がある。
クリエイターの不安:勝手に自分のイラストを使われるのでは? 好きな作家さんのイラストがどんどん使われてしまうのか。
日本は比較的AIによっている、今後権利者をどう保護していくか早急に検討していかないといけない。
技術の革新か、権利者保護か。Winyの事例もある、日本が世界で争えたかもしれない技術が萎縮させてしまった可能性がある。
著作権法上の問題
1、ChatGPTの生成物が著作物として保護されるか?
→そもそも著作物として保護すべきか → 保護される余地はある。
2.ChatGPTの生成物が著作物の場合の著作者は誰か?
→AI自身やAI開発者を著作者と認める余地があるか→現状の法ではNo 認めても不具合があるし、認めなくても不具合がある
3、ChatGPTの生成物によって著作権侵害が成立するか?
→AIによるコンテンツ生成に依拠性が認められるか
著作権法侵害:他人の保護された著作物を勝手に使ってはダメ。(類似性があり、生成物ができた瞬間に発生するので同時に発生することもある)
ChatGPTは文章のパラメータが入っているだけ、何かを真似してというのは論理的には無いとも言われている。科学的に検討されていったら依拠性は無いという結論に達するかもしれないが、一般には受け入れられないと思う。法律的にどう論拠していくか。デジタル著作権については議論をすべきと発言した。
世界のAI規律:
EU:AI規制法案(結構厳しいと言われている。AIを4段階に分けて規制。) EUのデータの考え方は日本と考え方は異なる
米国:AI権利章典 AI開発の5原則 アメリカはプラットフォーマーに対して節度をもって対応しろ、というスタンス。独占禁止、自由経済を守りたい。
カナダ:AI・データ法案 2022年6月22日 3つの法案から成り立つ。カナダも厳しめ。
中国:次世代人工知能ガバナンス原則 あんまり参考にならないかも。国家中心。
日本:AI原則実戦のためのガバナンス・ガイドライン 2021年7月出るには出てる。方向性をびしっと示したものではない。ガイドラインになってない。ゴールやプロセスを設定してね、と書いてある。ちょっとこれでは・・・。

[特集] どうするChatGPT (0:53:12)

権利の保護していくのか、技術革新していくのか。技術促進を結構言っていたけど、AIに食べさせるデータは著作権対象とはしないと法整備したが、ChatGPTが出てきてだいぶ変わった。フェイクニュース。
使う側のユーザと権利者の保護、国民の理解。
著作権法の責任者としては、豊かな文化が生成されること。AIを放置していけばかなり大きな範囲で権利侵害になる可能性はある。ただ技術振興、情報流通による文化形成も邪魔してはいけない。
少なくとも日本のAIにフェイクニュースを出させないためにも食べさせるデータを考えないといけない。情報のアーカイブ。
正しくAIを使ったサービスに期待される機能を満たすためには正しいデータを食わせておかないといけない。
今は無法地帯状態になっているのでプラットフォーマー交えて検討していかないといけないと思っている。
すでに生成系AIで訴訟は発生している。by小山さん
AIが学習段階で自分の絵を勝手に食べてる、許せんという意見も出ている。ただ日本はAIがデータを食べる分には著作権にはひっかからない。ただ特定の作者だけのデータを食べさせて同じようなものを作らせる方向は著作権法上違法になる可能性が高い。
ただ今の日本ではAIにデータを食わせる分には違法になりにくい。
今はChatGPTの機能が評価されているがマイナスとなる面も今後出てくるので取り組まないといけない。著作権わかる国会議員は山田さんくらいしかいないのでしっかりやっていかないといけない。
著作権についての約束をしている。AIが進化していくのは賛成だけど、正しい利用法が一般に周知され、ダメなものはダメというのが広まってほしい。byめぐめぐさん
AIについてはシリーズとしてやっていくつもり。党としての考え方も。
諸外国の考え方もしっかり調べてく。AIを国際的に議論する方向に。

[トピックス] 山田太郎の一週間 (1:03:27)

山田太郎の1週間の一部(2023年2月16日~2月22日
「こども・若者」輝く未来実現会議 勉強会 ハンガリーにおける少子化対策について 駐日ハンガリー大使
知的財産戦略調査会 デジタルコンテンツ戦略小委員会 デジタルアーカイブ推進の産官学連携について
インボイス制度について感ゲルフリー編集者と漫画家の会と面会 まだ諦めてない。個人の情報がこれによって出るというは防ぎたい。税制適格制度、免税店。
山田太郎のフォーラム&オフ会@大阪 大盛況でした。
大阪視察(2/18-19)
デジタル社会推進本部デジタル人材育成PT 政府の政策はパソコン触れる人を増やす程度。必要なスキルを整理すべき。
デジタル社会推進本部 AIの真価と実装に関する AI新時代の規制にあり方について
デジタル社会推進本部 防災DX PT 防災IoTについて NII 喜連川 優さん
「こども・若者」輝く未来実現会議 こどもDX小委員会 近々でも虐待死があった。児童虐待におけるDXについてヒアリング
多すぎ。byめぐめぐさん
1日平均ミーティング5,6個。ここには書いてないけど新サイバー犯罪条約、匿名表現の自由についても議論してます。

[エンディング] エンディング (1:12:45)

AIのことが気になっていた。歌詞を作ってみたいと考えていたけど、自分の手があんまりかかってなかったら危ないのかな、と感じた。byめぐめぐさん
今回は特集を先にやってみたがどうだったか。