第492回(2022年04月20日)

緊急特集!月曜日のたわわ国連女性機関、抗議問題

タイムテーブル

[開始] 開始 (0:03:07)

[ニュース] 旭川いじめ問題 (0:04:05)

[ニュース] こども家庭庁設置法案審議入り (0:07:51)

衆議院で審議入り
3回ぐらいつぶれそうだった

[ニュース] スギ花粉雄花枯らす実証実験 (0:08:53)

坂井さんと行った

[特集] 緊急特集!月曜日のたわわ国連女性機関、抗議問題 (0:12:34)

国連機関が日経が全面広告した「月曜のたわわ」に対して抗議した。皆さんがこのことに対してどう考えるかも含め論点を整理していきたい。作品の絵に品があるさわやか。男女から好かれている絵柄。by赤松さん
今回の論点を議論する前に考え方を整理しましょう。
本件に関するいくつかの原則:原則について確認。山田事務所内でも話をして今回のケースを考えるにあたり我々の立場を確認してからやらないと、感情的に好き・嫌いとなってしまうため整理した。
①公権力が法律に基づかず表現内容の否定をしてはならない。憲法21条1項、2項
②必要最小限の表現規制は他者の権利利益を害した場合、法律に基づき事後的に行うべき。憲法21条1項、2項
→そうでないと検閲になる。
③メディアは、法律に基づかずコンテンツを公権力から規制されるべきではない。憲法21条1項、2項、放送法3条
④公的機関は予め手続を定め意思決定についての説明責任を果たすべき。憲法31条、行政手続法
→批判を下なら公的な説明責任を果たす必要があるのではないか。
⑤契約問題については当事者間で誠実な協議が行われるべき
→協議があったうえで、相手が協議を守れない・協議が不調となった場合は裁判に移行。
表現の自由という点ではちゃんと見ていかないといけない。by坂井さん
メディアが変なこと言ってるなら批判されるべき、だが前提として国連の女性機関は公権力ある。国連との関係としては日本は国連にも参加しており、UN Womenへ30億円拠出もしている。男女共同参画の閣議決定文書にも「この活動に対してのアライアンスに対しては連携していく」という文言があるので、政府のお墨付きと言われても仕方ない。政府と国連の女性機関は関連ある前提の元、今日は冷静に話していきたい。
法律家の大事なところ:原理原則。かわいそう、とか守ってあげるべきという感情ではなく原理原則で動くべき。国連は条約を作れる、条約は憲法を上回る。by小山さん
ただ国連に日本は参加しているので批准しないといけない。(留保は可能)
民民で話しているときは発言しないようにしていた。山田事務所でも国会議員が発言するまでは冷静に見ていたが、国連が正式に否定したということになれば、ということで発言した。
本件の論点
①公権力がある国連が表現内容を一方的に悪だと決めつけていないか?
→UN Womenは11日付で日経新聞の経営幹部に対し抗議。「3つのP」の原則が守られていない。
思い込みでは?「男性にとっての『女子高生にこうあってほしい』というのがどこからでてきたのかわからない。by坂井さん すっごいステレオタイプ。「明らかに未成年の~」にどうつながるかわからない。あの1枚だけを見てそうとは言えない。だいぶ問題ある発言されていると思う。なんでも公的な機関い従いなさいというのは違うと思う。by小山さん
注:UN Womenは国連機関であり公権力そのもの(私人ではない)※
②他社の権利利益と無関係な創作物を規制しようとしていないか?
→キーワード:#アンステレオタイプアライアンス 女性はこうあるべきである、という意図を感じたか? ない、女の子だなーbyめぐめぐさん 誰でも好きな表現はないので、小山さんのいう助長につながる危険?があるのか。by坂井さん たわわに性的な側面はあるがストーリーは関係ない。あくまでも広告なら、広告の範疇で考えないといけない。じゃないとゴルゴ13もアウト。ゴルゴ13は外務省のポスターにもなっている。表現物にたいしてどうかを問うべき。「有害なステレオタイプ」」をなくしていくのはいい事かもしれないが、なくしたからといって女性のジェンダー平等が果たされるのか?もっとジェンダー平等を実現する方法あるんでは?by小山さん
③公権力である国連機関が新聞メディアの表現内容に干渉してはいないか?
→UN Womenの本部から出てきたのか?外務省を通じて石川所長に聞いてもらったら、確実に本部からでてきたものとのこと。③が一番問題、コンテンツの中身に対しての規制、新聞こそ自由なコンテンツ。意外とだれも言ってなかったが、講義よりも掲載内容を見直せというのはかなり大ごと。憲法問題につながる、国連だから許されるものではない。契約にあったとしても憲法を上回るものではない。外務省調査によるとすべての国連機関から直接民間企業に抗議があったかを確認できてない、これが初めてのケース。参考:放送法3条(放送番組編集の自由)
もし日本政府が抗議とかしたら大問題。権利侵害されたことがはっきりしていないのに、抗議を受けるようなことなのか。
④国連機関の手続が極めて不透明であり、不公正のおそれはないか?
→④-②UN Womenの日本支部、5人中一人が正規職員。公式な発表は広報担当者が広報すべき。
④-④4人しかしない日本支部アドバイザー全員への意見聴取すら行われていない。
④‐⑤国連機関がやったら問題視されないのはおかしい。国内機関がやったらNG。
※30億日本が出している割には日本支部の内訳が???5人だけ? 石川所長は日本事務所の人であり、ニューヨーク本部のひとでもある。
国連女性機関(UN Women)が何をやっているか。内閣府からの資料を提示。
「国連女性機関(UN Women)との連携強化」 ・・・支援機関。指導する機関ではない。
※連携強化と書いてるけど、外務省は資料を持ってないとのことだった。
アンステレオタイプアライアンス日本支部 アドバイザー:原野守弘さんのTwitter紹介・・・フェイクニュースかと思った。by山田さん これが事実ならUN Womenでは言論統制が日常茶飯事なのか?by小山さん 他の方も言葉少なめ。by赤松さん
⑤国連機関が規約違反がある旨の一方的に公表したのではないか?
→⑤‐①契約違反のことをメディアに言うのはどうか。
⑤‐②ネガティブリストになってしまう。
⑤‐③裏は取れていないが、こういう記事があったとのこと。
⑤-④会議はしたとのこと。
⑤-⑥日系の社会的評価を明確に下げている。規約違反というのが真実でなかったら大変なこと。規約も出さない状態。

石川所長の発言(3つのPについて)
Presence(プレゼンス:存在):多様な人々が含まれているか
Perspective(パースペクティブ:視点):男性と女性の視点を平等に取り上げているか
Personality(パーソナリティ:個性):人格や主体性がある存在として描かれているか
表現物のキャラに人格はない。
人格と人権:自然に存在している生きている人間(自然人)にしかないもの。ペットの人格はかなり難しい話、法的には物として扱われる。by小山さん

石川所長インタビュー発言(2020年9月30日)
「~アンステレオタイプアライアンスは炎上する広告を作らないためのネガティブチェックをしているわけではありません。ポジティブで深みのある広告を検討するための視点として、3つのPを示しているのです」という発言から2022年は大きく変わっている。
政府とUN Womenアンステレオタイプアライアンスの関係
4メディア分野等と連携した積極的な情報発信
(2)具体的な取組:国連女性機関(UN Women)が進める国際的な共同イニシアティブ「UnstereotypeAlliance」と連携する。~男女共同参画に資する広告等の事例を発言する等、同イニシアティブに参画する民間団体が行う取組と連携~ とあるが外務省は規約を知らないとのこと。
国連から日経に記事取り下げろと言われている。日本と国連は規約わかってないのに連携する旨を閣議決定してしまっている。
外務省・内閣府男女共同参画局・総務省レク
国連女性機関本部からの講義は事実か?・・・これまでにないやり方でやってきているのに説明が全然ない。
問題になっている「規約」とはどのようなものか?・・・UN Womenに取り寄せ依頼しているけどできない状態。
HUFFPOSTの記事の修正について・・・修正前と修正後の比較。石川所長は「漫画そのものをつくった出版社作者の姿勢を問いただしているのではありません」というのを否定している。絵だけ見てセリフみてなかったのかも。勘違いしたのかも。by赤松さん 評価もひどいけど叩くためだけにどれだけネガティブなところ出せるかみたいに感じる。あの1枚で性的虐待とか判断できるわけない。by小山さん
日経は規約違反といわれ、外務省は規約を持っていない、どうすればいいの?日本は国連に30億拠出している。国連から日本の民間に抗議された初めての事例。
紙は保管できるけど、HUFFPOSTみたいなデジタル媒体だと消されたり、修正されたりがあるのでちゃんと保存できない。これからのアーカイブ政策のなかでどうあつかうか検討しないといけないと感じた。by小山さん
Q.色々あったけどどう?A:公的な機関が新聞のコンテンツに対して修正を要求するのはあってはならないことだと感じた。by坂井さん 男女の何がしは感じなかった、女の子がいるなという感想。胸やお尻も強調されているわけではないし、表向きに作者さんは描いてくれたのこういうふうにあつかわれたの悲しい。byめぐめぐさん 出版社や作者をたたいていないというわりにはボコボコにしている。by赤松さん
文化とか価値観はローカル。国連に初めて抗議された初事例。閣議決定もされているのでこのまま無視はできない。
こういうのがどんどん国連からきたらまずい。しかも規約が無い。

2022年第208回国会 請願の要旨
こういった請願が国会でも吹き荒れてきている。表現が危機的な状況にある。請願を出しているのが4名中3名が弁護士。そういのを利用して通したいことを通すのはずるい。by赤松さん
日本はやはり権威主義なのかな、と感じた。国連使われると日本人やばいと感じた。by小山さん
国連にはいろんな人がいるんだろうが、こういった議論では偏った意見を持った人がいるのかな、と感じた。by坂井さん
「見たくない権利」議論、ゾーニング議論、私企業と国連の契約に国会議員が入るのがおかしいとか、色々議論あり。また議論したい。皆さんからも色んな意見をいただきたい。今回の放送で論点を明らかにしたので皆さんも考えてほしい。

[お知らせ] 表現の自由を守る会全国行脚中 (1:22:54)

赤松健の表現の自由を守る会フォーラム 各地で開催予定。

[お知らせ] 赤松健スペース4/21 23時からあります! (1:23:13)

スペースもやっているよ!直近4/21にやります。

[お知らせ] エンターテイメント表現の自由の会(AFEE)の紹介 (1:24:11)

民民契約に対しては政治は言いづらいのでAFEEは民間団体として意見を言っていきたい。by坂井さん
山田さんも関わっていきます。