第547回(2023年08月02日)

【第547回】〈第一弾〉災害大国日本を救え!地震・水害の恐怖

タイムテーブル

[開始] (0:00:10)

本日は山田さんが海外視察の為事前収録。地震、地震と一緒に起こる津波にも対策必要。
防災科研にも行ってきました。

[特集] 関東大震災から100年 (0:02:18)

関東大震災:1921年9月1日 お昼時に発生。お昼時だったので火災が増えたのでは?という話がある。
2023年は関東大震災から100年。今だに地震被害で最大のもの。NHKとか内閣府でも記事を出しているので皆さんも見てほしい。
関東大震災による被害
死者・行方不明者:10万5000人超
関東大震災により東京市の約4割が消失、火災旋風がおきる火の海のようになった。東京、神奈川、千葉県、山梨試験、静岡県の山沿いで土砂災害、関東や静岡県沿岸で津波の被害も相次いだ。

[特集] 防災科学技術研究所の視察 その1 (0:05:32)

地震の体験、豪雨体験ができる。つくば市にあります。自民党でも防災PTの事務局長やってるので行ってみた。
防災科研での地震体験動画。A~Fまで地震を体験可能。震度7~6、海溝型地震の30Fビルの揺れ体験。阪神淡路大震災、東日本大震災(震度6強)、東海地震(震度6強)
Q、体験してどうだった?A,倒れちゃいそう。各地震体験について山田さん感想在り。
実際にあの地震にあったら立ってられない、机の下にも潜れるか不安。東日本は最初揺れてちょっと治まったらまた強くなるといった揺れだった。座ってシートベルトしてたけど怖かった。長周期の動きほんと危ない。皆さんも機会あれば体験しておいた方がいい。なめたらあかんぜよ、という感じ。

[特集] 過去の災害(地震) (0:14:24)

気象庁:震度データベース検索(震度7)
1919年1月1日~2023年5月8日まで震度7の地震は6件。
広い台地だったら揺れてるだけだが、屋内だと家具とかが殺人機になる。普通の建物では耐えられない耐震じゃないと無理。インフラも寸断されるだろうし地震後どうするかが厳しいと感じた。
気象庁:震度データベース検索(震度6強)
明治以降の被害地震ワースト20(死者数順)※2003年時点
圧倒的なのは関東大震災。
隅田川は大変な状態になったという記録がある。大体100年周期で大きな地震がやってくると言われている。100年分がたまっているので大きな地震がおきる。
関東大震災は最大震度6だが甚大な被害:焼死が9割。
阪神・淡路大震災:窒息・圧死が約7割。東日本大震災:溺死が9割。
→2次災害で亡くなる割合が大きい。災害関連死も大きい。
最大震度7を観測した地震と死者・負傷者
比較の仕方はあるが、震度7といってもマグニチュードにばらつきがある。
これと比べても関東大震災は死者数が圧倒的。津波や火災で死者が増えた。
阪神・淡路大震災、熊本地震被害の概要:震災関連死が8割、直接死は倒壊が7割
震災関連死者の発生状況
72時間以内に命を救うのと災害関連死を減らすことが重要。
災害関連死とは?地震のあとの避難生活による体調の悪化などが原因で亡くなること
災害が起こると災害弱者(障害を持った人、持病を持った人、生命維持装置を付けている人)は直接命の危機にさらされる。
あらゆるシミュレーションを実施しておくことが大切だと思う。
2023年5月5日:石川県能登地方の地震
震度6で長周期地震動も発生。長周期地震は1メートルくらい揺れる、そこまで揺れると倒壊する、人も立っていられない。
マグニチュード:地震のエネルギーを計算したもの。
震度:揺れ。
長周期地震動:階級1~4
長周期地震動:階級3以上を観測した地震(2013年以降)
免振とはいえ家具が固定されていないと危険。高層ビルは窓際から離れることも大切。

[特集] 過去の災害(水害) (0:31:38)

水害体験もしてきた。300mmの降雨を体験。
歩行:会話が聞こえない、車中だとワイパーがあんまり効かない。雨降ってるときは雲もあるのでもっと視界が悪くなる。
民間との研究も実施してる。
凄い音だった。ただ最近はこのくらいは降る、線状降水帯。他にも土砂崩れの再現することもできる。自動運転のセンサーにどのような影響あるのかも実証実験してる。
過去20年の水害(被害が大きいもの)
最大は2019年の台風19号、被害総額1.9兆円、東日本大震災は16兆、阪神・淡路大震災は9兆規模。台風も2000~3000億被害はざら。
対策はしているが大雨の被害は楽観視できない。温暖化の影響もありもっと大きな被害になるのではと言われている。
大きな被害を与えた台風:2019年19号が一番大きい。
千曲川決壊(2019年10/12~13)※時系列に追っていく。
緊急避難指示が有効に機能していない。大雨の情報と水位の情報について住民の認識・評価に課題。
ポイント:
10/12 23:30緊急避難指示発令 防災無線/ラジオと5通のメール。
防災無線は聞き取りにくかった、緊急度合いも伝わりにくかった。
10/13 03:00大雨特別刑法解除 多数が帰宅
10/13 04:00堤防決壊(2名死亡)
テレビで見ていても自分のことと受け止める人が少なかった、最終危機感が高まったのは半鐘を鳴らされたとき。正常性バイアスが働いた。
地震の揺れから逃げるのは難しいけど対策はある程度できる。津波も少ししてからくる。だが大雨や河川の氾濫は前触れなく起きることは無い、Myタイムラインのように自分の近くの川の状態を把握して個人で判断しないといけない。
河川の氾濫:過去事例紹介
一度堤防が決壊すると被害が広範囲に及び避難もできない。水が引いても汚泥が残って事故復旧が難しい。
線状降水帯とは?次々と発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20m~50m。
九州で近年発生した線状降水帯の比較。10時間以上雨が降り続いた。
内水氾濫とは?(外水氾濫は堤防や河川決壊でおこる水害。)
支流や下水道の排水能力が限界に達し、堤防で守られた内側(居住域側)で水があふれておこる水害。
浸水棟数の約7割は内水氾濫に起因。内水氾濫への対策も重要だが内水氾濫のハザードマップはまだまだ未拡充。
雨の強さ。1時間降雨300mlとかになると排水が追い付かない。
雨の情報・川の情報と避難情報 ・・・出すのは首長。でも首長は素人だったりもするのでEEI(マニュアル)を整備必要。行政の情報共有は政府と共に確立してきたが市民の避難行動をどうしていくかも整理する必要あり。
台風の強さ:スーパー台風(60m/s)、台風の大きさ
2018年西日本豪雨:実際の災害とハザードマップ・・・ほぼ一致していた。ハザードマップは地権者がいやがるが命がかかっているので対処が必要。

[特集] 想定される大災害(地震、水害) (1:00:11)

中央防災会議が対象としている大規模地震
南海トラフ地震、首都直下型地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震
最近検討しているのが、中部圏・近畿圏直下地震
南海トラフの被害で死者数は32万人を想定、被害額約214兆円 etc…
中部圏・近畿圏直下地震は南海トラフ前後に活発化した儀礼がある、近接で起こる可能性があると言われている。
現在地震計を海に設置して波の高さを計測している。四国九州沖は空白地帯なので付設を始めている。
南海トラフ巨大地震における人的被害(直接死の7割が津波)
南海トラフ地震における各活動の想定されるタイムライン。どこまで機能するか課題。
市民の避難行動。ボランティアの動き。混乱を招くことにもなるので動きは整備しないといけない。
首都直下型地震における人的被害(直接死の7割が火災)
1923年よりは燃えにくくはなっているけど7割が火災で亡くなると想定。
首都直下型地震の被災ツリー:概要
水不足による衛生状態の悪化、住宅被害(住宅難民):東京で仮設住宅建てるのは難しい。経済・産業被害
日本海溝・千島海溝地震における人的被害(直接死100%が津波)
利根川首都圏広域氾濫(被害想定結果の概要)
2010年4月の被害想定をまとめた概要も紹介。やや古い。
荒川右岸低地氾濫(被害想定結果の概要)
水害は自分の適切な行動で少なくとも命を守れる可能性が増やせるので皆さんも意識してほしい。
80万人の孤立者にどう対応していくのかも整理必要。

[特集] 防災科学技術研究所の視察 と 今後の取り組み (1:11:00)

デジタル防災も色々やっています。かなり理事長と議論した。予算はとったし命をまもること。遅れていたので防災DXの優先度を上げてきた。行政間で情報をやり取りできる仕組みは作れたけどまだFAXや電話のところもある。
色んな教訓も蓄積しているので活かしたい。住民の意識も。
別途対策編も動画作る予定。
防災DXは党内の責任者としてもやってきたのでしっかりやっていきたい。

[エンディング]   (1:13:56)

100年目の大災害がそろそろ起きてもおかしくない。
自分で対策しておくにしても限度がある、だが知識とかアンテナをはっておくことは大事。ただ正常性バイアスで判断を間違うことはあり得るのでシミュレーションしたり過去の事例を調べたりしておく必要があると感じた。by小山さん
次回は対策編!
コミケ102の後にフォーラムもやるので参加してください。Twitterにも申込情報つけています。売り子も街宣もやる予定。